10年後またここで会おうよそんときは

 昔話をする。10年前の2006年、わたしはぼっちでRIJFに3日通し参戦をした。2日目のタイムスケジュールで一番悩んだ。同時間にグラスステージでエルレガーデン、レイクステージでブンブンサテライツのライブ。当時のわたしは大変なエルレ厨だったのだが、わたしはレイクステージを選んだ。あの夏にいちばん熱狂したアルバムが「ON」であったのと、グラスステージのエルレを観たくなかったからだ。今なら観れるよ。あの時は折り合いが全然つけられなかった。老けたなわたしも。

裏がエルレのためすかすかなレイクステージで、ブンブンサテライツの音楽で狂ったように踊った。突き刺すような音とリズムで。あんなにライブ中に喉が渇いてビールが飲みたいと思ったのは後にも先にもない。でも踊るのをやめられなかった。ただひたすらに音を身体で受け止めて楽しんだ。あの時のライブはわたしの人生の中のベストアクト10に入っている。RIJFの時期になると思い出す、暑い熱い記憶。

 

◼︎ブンブンサテライツの活動終了に寄せて

LAY YOUR HANDS ON ME

LAY YOUR HANDS ON ME

 

色んなことを言葉で連ねても音楽の前では到底太刀打ち出来ないのだ。 今日の明るい曇天に合う、賛美歌のような、美しい音だった。人生への賛美だ。生きていることへの賛美。10年前の熱狂をありがとう。そして、今の美しい終わりをありがとう。